3月11日、米子市公会堂にて研修会を行いました。
この度は、志庵鍼灸院院長・経絡治療学会広島部会長 山口誓己先生をお迎えし「妊娠から出産まで・小児鍼」の講義実演を行いました。
妊娠から出産まで
古典医学からみる妊娠と母体の説明から、腎の固摂作用の重要性をテキストを用いて詳しく教えて頂きました。
よく言う、妊産婦には三陰交穴がいい。逆子には至陰穴がいい。
それを特効穴で使っている。一般にもこの知識はよくよくある話。
山口先生は、
「でもそんなに臨床は甘くない!」
その言葉を強く言われたのがとても印象的です。
10月10日、お腹の中の胎児と過ごす過程で、不安な気持ちやトラブルと向き合う妊婦と、しっかりと向き合い体と心を整えていく。出産という奇跡的な場面に、鍼灸師として関わり続けるという覚悟。
とても崇高で、気持ちが強く伝わってきます。
分かりやすく説明を受け、妊婦への鍼灸を考えるキッカケを与えてくださいました。
小児鍼
子どもの発育から、精気の元々の根源、子育てのコツまでも、古典医学にのってお話をしてくださいます。
なぜ皮膚を擦ると、小児の体が変化していくのか?
小児鍼の基本は、四肢と背中を調整すること。てい鍼の使い方など明日からでも実践できる内容となりました。理論だてたお話で「うんうん。」と納得することっばかり。
受講生のみなさんも山口先生の言葉一つ一つを聞き取ります。質問も多く、普段臨床である疑問点や分からないことを応えてもらえ、みんなで共通の悩みをシェアできたのではないでしょうか。
あっという間に終講の時間となり終わり。
難しい内容でも分かりやすく説明して下さり、山口先生の信念や治療哲学も肌で感じることができました。受講生のみなさんも、明日の臨床の場に活用されることと思います。
以上でレポート終わります。
月森
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