先日2月25日に山陰部会 第五回目となる研修会を開催致しました。
内容は「蔵象(脾・肺・腎)と六部定位脈診・背部兪穴刺鍼」というテーマで講義実技をしていきました。
蔵象とは、現代医学的にいうと生理学に相当する大事なところ。
体の中で起こっている現象をとらえる基礎の部分です。座学でも受講生の皆さんは集中して聞いてくださっています。
六部定位脈診とは、証を決定する大事な要素の診断方法です。どの臓が虚していて、どの経に鍼灸補瀉をしていくかを診る方法です。これを受講生皆さんで確認していきます。
背部兪穴の刺鍼では、背中の反応の診方、押手刺手の確認、治療の流れ、どこにアプローチしているのかを事細かく説明し、また実践していきます。
ではこの蔵象が分かれば、どんなことに役立つの?
お昼休憩中に受講生のみなさんに、疑問点や分からない点を聞いています。
「君火や相火の言葉の意味が分からない。その役割や働きも分からない。」
「虚実がまず分からない。だから四虚証や虚熱といったことも分からない。」
そうです。はじめて東洋医学に触れるとき、アレルギーが起きるのです。
分からないワードばかり。ハテナが飛び交うことも数多い。
人それぞれ東洋医学の理解度も違えば、実際に業務にあたっているお仕事と直結していない方もいらっしゃいます。でも東洋医学、経絡治療を学びに来ているのは確かです。
学べる環境
分かりやすい言葉や解説をしていくことで、東洋医学ワードになれていくことが近道かもしれません。受講生みんなの共通言語がはっきりしてくると、受講生同士の会話に専門用語が出てきて学ぶこともできます。
一緒に学ぶことのできる環境って、本当に喜ばしくて楽しい!
受講生それぞれが知らない、わからないことを隠すのではなくて、それを共有する場があって質問しあう環境が必要なんですね。
経絡治療の勉強は、明日、明後日できるようになるものではありません。
何年もかけて勉強し、臨床で応用していくことで身についていくものです。
だから、学ぶ環境が必要であり、当部会の役割でもあると思っています。
- 第六回目の3月11日は、広島部会の山口先生をお呼びして【妊娠から出産まで・小児鍼】の講義実演になります。場所は米子市公会堂で10時から行います。
詳細はFacebookでご確認ください。
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