鍼灸TSUKIMORI

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山陰部会#4 特別講師 岡田明三先生

今年最後になる経絡治療学会山陰部会の研修会。今回は特別講師として岡田明三先生をお迎えして、Zoomでの研修を行いました。内容はこちらの要望をお伝えし、これからの経絡治療とこれからの経絡治療、そして臨床上必要な臨床におけるポイントとして講義を組み立てて下さいました。①経絡治療とツボ治療との違い②今の教育現場の鍼灸治療の実際③経絡へ対して鍼灸をする醍醐味④西洋医学的な鍼灸と伝統的な鍼灸⑤皮膚の働きと構造⑥中医学的なものの言い方をまずは日本語に⑦臓の働きから病理や病気をみていく考え方⑧具体的な病気を経絡治療の視点から”考える”とこのような内容で、改めて見てもとても内容の濃い講義。私たちも臨床のうえで、ツボの効果効能を話してしまうことも多いですが、そうではなく経絡の中にツボが存在し、その経絡を補瀉することで体が整い治癒していく。そういう考えをしっかりと持ち臨床に取り組むことが大切なんだと改めて感じました。山陰部会としても、疾病の病理病症をしっかりと学んでいくことが今期のテーマ。今回の講義がとても活きてくるのではないかと楽しみです。来年1月23日開催です。随時、聴講でも参加可能ですので興味のある方はご連絡ください。山陰部会月森慎也

第4期山陰部会Zoomセミナー#1【社会とつながる経絡治療】】

9月27日㈰に第4期の山陰部会研修会がスタートしました。コロナ禍ということもあり、Zoomでの開催となった今期。初回は関西支部長である中根一先生をお招きして【社会とつながる経絡治療】というテーマで進めていきました。山陰の先生は勿論のこと、関東の方まで受講してくださり嬉しい限りです。【社会とつながる経絡治療】1.みんな何が知りたいの?2.僕たち(鍼灸師)の生きるスタイル4.僕たちの(鍼灸師)の働き方3.僕たち(鍼灸師)の未来という外枠で話を展開していきました。経絡治療はコンセプトであり、在り方が大切。というメッセージを以前からこの山陰部会でお伝えしてもらっていましたが、今日もそれ以上に熱意のこもったメッセージを受講生に伝えて下さいました。中根先生が大切にしていること、それは【自分らしく、主体的に生きていく。自分の人生に責任を持ち作っていく】その言葉でした。私たちは誰かが何か運んでくれる、こういう業界だからこの流れは崩せない〜するべきだという世間的なことが多くみて取れます。でも、その当たり前は、当たり前ではないですし、それは他人のレールであり、他人のせいにしているものの考え方なんですね。だからこそ、この主体的に生きる。自分の人生に責任を持ち作っていく。というメッセージは心に響きました。経絡治療のコンセプト。それは、陰陽五行という思想を持ってすべての物事に当てはまり、生活していくスタイル。鍼灸治療だけではない、人生そのものの歩みなんだと。僕たち(鍼灸師)の生きるスタイル、大切にしているものこと。そして、描く未来、働き方はすべて、陰陽五行につながり拡がっていくもの。だから、中医学ではなく、経絡治療である。私(月森)もこの陰陽五行で世の中、体、心と見ていくことをしています。そうすると多くの気づきが得られ、日々の臨床に、ライフスタイルに染み込んでいることが分かってきました。陰陽五行は、鍼灸治療という学術だけでは語り切れない、思想であり、東洋医学の基軸。これを社会に対して応用し、貢献できることが私たち鍼灸師にはできると確信しています。まだまだ、語り切れない2時間。企業や行政とのお仕事、治療院(鍼灸師)を含めた小さなコミュニティから社会問題を解決、そんな社会とつながる心得までもレクチャーくださいました。受講生も満足していただき、大変嬉しく思います。今期はすべてZoomセミナーというスタイルで行います。実技での研修はできないにしろ、今できる学びを受講生の皆さんと勉強していきたいと思っていますので、宜しくお願い致します。次回10月25日となります。月森

経絡治療学会山陰部会 第四期目のご案内

“経絡治療は全身の気血調整をすることで人の免疫を高め健康増進をする治療である”山陰部会代表の月森慎也です。諸先生方にはご多忙中とは存じますが、私たち経絡治療学会の取り組みを知って頂ければと思います。 上記のテーマメッセージ、「経絡治療は全身の気血調整をすることで、人の免疫を高め健康増進をする治療である」これは学会会長の言葉を借りています。このコロナ禍で全世界が暗雲となり日本国内においても感染者が日に日に増加している今。私たち鍼灸師が国民の健康に寄与できる事は何なのか、そう想いに馳せているときにこのメッセージを受け取りました。私たち鍼灸師に出来る事は、患者さんの悩みに寄り添い想いに共感する、体を診察し全身の気血を調整することで免疫を高め健康を維持すること。これは鍼灸師だからこそ出来る治療法だと感じています。現代医学的な鍼灸でも中医学的な鍼灸でも必ず用いる経穴、経絡。その用いる経穴の理論や、なぜこういう時にこの経穴を選ぶのか、そんな疑問点をここ経絡治療学会では解消できます。なぜ?という考えに対して、様々な診察法(脈診・腹診・触診etc)で、体全体の診察から自分で考え、治療方針を導き出すことが出来ます。山陰部会では、東洋医学の観点から自らが治療方針を組み立て、患者の体を治療していくまでを体系化して研修をしています。山陰の鍼灸師(および医師)の学びの場であり、臨床での悩みを解決できる場所、そのような研修会を開催しています。<代表月森からのメッセージを綴っていきます>私は元々島根県大田市の出身で18歳までここ島根に住んでいました。山陰では鍼灸師の専門学校はなく、大阪の専門学校で資格を取得しました。 その後、大阪府内で整形外科および鍼灸整骨院に就職し、29歳のときに地元大田市に帰郷し開業しています。 鍼灸師として鍼灸を生業として継続していくには、患者さんからの信頼が何より大切になります。信頼を得るために大切なことは、「鍼灸治療で患者さんの心身の不安や悩みといった問題を解決する」それに尽きます。鍼灸を学ぶ理由はおのおのありますが、最終目的は、鍼灸治療を提供して誰かの人生のお役に立つことだと思います。そのためには東洋医学・鍼灸の基礎的な学術を学び、臨床に活かす力が必要になります。参考書を見てもよく分からない、勉強会に行っても統一された理論を教えてもらえない、定期的に指導してもらうこともない。そんな悩みの種を当学会では解消できます。 毎月一度のWebセミナー、平日夜にフォローアップ研修、その間もコミュニティアプリを用いて質問にお答えしていきます。 山陰ではセミナーや研修会も少なく学ぶ場が少ないのが現状です。研修会やセミナーに行かないと正直のところ、井の中の蛙となり、プロである鍼灸師であるのに、日々の研鑽はしていない。それでは患者さんに失礼ですし、プロである以上当たり前に学んでいかなければいけないと私は考えています。新しい事を取り入れて全てを経絡治療に変える必要はなく、東洋医学や経絡治療のエッセンスや考え方を、少しでも今ある治療に取り入れて、臨床に落とし込んで欲しいと切に感じています。絶対にためになります。あなたの鍼灸師人生に。【山陰部会の概要と詳細】 来月9月27日(日)から新年度の研修会がスタートするにあたり、会員を募集しています。 鍼灸師・医師であり、臨床経験は問わず、鍼灸学生も受け入れています。年間スケジュール/会場場所〈毎月 第四日曜日開催〉第一回  9月27日 特別講師    :10:00~12:00第二回 10月25日 山陰部会講師  :10:00~12:00第三回 11月22日 山陰部会講師  :10:00~12:00第四回 12月13日 特別講師    :10:00~12:00第五回  1月24日 山陰部会講師  :10:00~12:00第六回  2月28日 山陰部会講師  :10:00~12:00(3月 経絡治療学会 夏期大学)第七回  4月25日 山陰部会講師  :10:00~12:00第八回  5月23日 特別講師    :10:00~12:00第九回  6月27日 山陰部会講師  :10:00~12:00※下線は、第四日曜日以外の日程となります。※特別講師についてはFacebookおよびホームページで告知していきますので、ご覧ください。【年会費】・9月入会    免許取得者21,000円(本部会費7,000円含む) ・10月途中入会  免許取得者19,500円(本部会費7,000円含む) ・単回聴講     2,500円年会費には本部会費(7,000円)が含まれており、山陰部会に申込むと同時に本部会員となります。年4回発行の学会誌がお手元に届き、来年度の学術大会(10月or11月)夏期大学(3月)全国各研修会での参加費の割引が受けられます。申込方法      kanpouin2006@yahoo.co.jp申込方法は上記のメールアドレスへメール送信してください。【氏名・電話番号・住所・入会希望月(聴講)】の内容をメールに記入お願いします。申込後に、詳細及び振込先を返信していきます。新規会員・継続会員・聴講生も上記メールアドレスにご一報下さい。山陰部会事務局(石破漢法院)〒680-0062 鳥取市吉方町2丁目121/TEL&FAX 0857-22-7537メールアドレス kanpouin2006@yahoo.co.jpホームページhttps://saninbukai.amebaownd.com/公式フェイスブックページ「経絡治療学会 山陰部会」で検索ぜひ、9月からはじまる山陰部会にご入会ください。9月の第一回目の研修会は、京都より「寝てもとれない疲れをとる本」「陰陽五行で京都を巡ろう」「めぐり美容」の著者であり、経絡治療学会理事である中根一先生をZoomへお招きし、研修を企画しています。経絡治療に関心を持たれている先生には、ぜひ受講して頂きたいと思います。※尚、コロナウィルス感染拡大の影響で、特別講師を招いての研修内容に変更が生じる場合がございます。その際にはすぐに公式Facebookページに投稿していきますので、ご確認頂きますようお願い致します。部会長 月森慎也事務局長 石破克規