この度、ブログ更新を担当します事務局の石破です。先日、米子市文化ホールにて研修会を開催しました。 今月は部内講師より、東洋医学の病理と脈状を繋げた内容でした。 講義内容は難関でもあり、また理解出来ると一挙にレベルアップ出来る楽しい内容で受講生からも質問が飛び交う良い研修会となりました。
以下、講義内容と感想をアップしていきます。
【午前 脈状と病理①】
講師の福田先生より2時間の講義。 東洋医学の勉強の仕方として、俯瞰して全体像をイメージする内容でした。 会員より活発な質問が寄せられ午前の講義はあっという間!!
講義内容
1、四虚証から寒熱を見分ける
2、寒熱八証で臨床での考え方
3、脈状でどのような情報を得るのか
4、病理と脈状をどのように関連づけるのか
5、標治で用いる選穴 総論としていました。
四虚証が寒熱を考慮する事で八虚証に倍増して戸惑っておられる方も見受けましたが、実は脈をしっかり診ていると自然に八虚証を考えている事が分かり、会員も合点がいった様子でした。
【お昼休憩はランチしながら臨床での悩みごとをそれぞれがディスカッション】
会員同士で、日々の臨床での内容をシェアしました。これがとても有意義な時間で、研修時間以外にもいろいろな出来事を共有できるところが味噌!
【午後 実践実技スタイル】
午後のひとコマ目
午後の最初は石破より、単刺による補法のやり方をデモンストレーションし、実際に脈が変化する事を全員で確認していきました。 脈診は、軽按や重按のタッチを1人ずつ丁寧に習得していきました。
午後のふたコマ目
1、モデルが仰臥位になり、脈をとり病理状態を把握。
2、本治法はいつも通り行った後、午前に行った標治法での選穴を単刺にて実践。モデルの脈の変化を診ていきます。
3、刺鍼した後の身体の変化も同時に診ていきました。 3名3グループに分けることで、会員一人一人がジックリと脈診や刺鍼することができて、充実した実技が行えました。
【まとめ】
山陰部会が今まで取り入れてなかった寒熱八証を取り入れる事で、基本四証から大きくステップアップを果たしました。 選穴も難経六十九難型から五行穴を自ら選択するスタイルへと変貌を遂げる事で更に良い鍼療を行えるのではないでしょうか。 学んだ事をしっかり患者さんへフィードバックして下さいね。
経絡治療学会山陰部会
事務局 石破克規
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