このタイトルは何を意味しているのかというと、私も通った道だという事。
経絡治療を学び始めた当初(24歳)
早く早く経絡治療をものにしたい!
1つでも成長して、患者さんのために鍼灸を提供したい!
そんな熱い気持ちばかりが先行してしまい、焦りを感じていました。
夏期大学を受講をしに東京へ。
当初、わたしは焦っていたのか、トゲトゲしていたのか、学びを得るのに焦っていました。
担当にあたった講師の先生に、なんと不服で、質問攻めした記憶があります。
(その当時の先生とは、今はとても仲が良いですが)
分からない学術に、悶えていたし、
関西から東京まで、そして宿泊費と研修費用でだいたい10万円は確実にかかります。
10万円もかかって、満足いかないなら来た意味ない。
もっと学んでやるんだ!!
そんな心情で夏期大学に参加していました。
そこで、沢山の先生方のご意見をお聞かせくださいました。
『焦らない。未来にはこの意味がわかる。』
こう言われたのを、まじまじ覚えています。
そして、今、自分が講師の立場となり言えるのが、その通りだという事。
私も、経絡治療を学びはじめて12年目。
まだまだひよっこです。
でも、沢山の患者さんの体をケアできています。
(月に150人以上)
この年月、本気で学んで、お仕事に経絡治療を取り入れて診療をしていると、自ずとわかる事もあります。
学だけでない部分。
術だけでない部分。
人としての大きさ。
数々の経験や出会い。
立場や環境の違い。
自分自身の哲学や治療理念。
社会と自分との関係性。
治療費としての報酬の考え方。
沢山の経験や実体験を踏まえての、サービスの価値なんですね。
だから、学ぶこと自体、焦らないこと。
よく受講生とお話をしていて、分からないことを聴いて来られます。
脈をとる指先の感覚や、患者さんとの間合い。それは経験でしか養えない能力であり、言葉では伝えられない。
まずは、実践すること。
実践して分からないことを聴いたり、調べたり、分からないリストに置いておくことが大切です。
自分のペースもあります。
それでも患者さんはあなたを信じて、鍼灸を受けに来られます。
その要望に全力で答えていくことで、何かしらの学びに繋がる何かを得られると思います。
焦らず、学びを得ましょう!
もう一度言います。実践し続けましょう!
※夏期大学では仲間が増えます。全国から500名以上の鍼灸師が集います。本当にいい三日間。是非、あの場所に行って欲しいです。
山陰部会 月森
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