脈を診てわかったこと。

先日、大田市の三瓶山にいきクロスカントリーのランナーを見てきました。20年以上前から開催されているランイベント。

島根、鳥取の学生さん、一般のランナー、地元の子供たちが参加しにぎやかでしたね!

その日はとても暑く、まだまだ熱中症の危険性がありました。

熱中症の話題から、今日来院された患者さんお二人のお話です。

脈でわかったこと。

いつも来院されている患者さん。

脈を診て、「ん???」っという感覚。

そうです、いつもとは違う脈の強さ、幅、感じ方が大きく違っていました。

脈は、とても強く、指を沈めていくと強さが増しつぶれない。全体脈でいうと、やや沈脈で実脈、数脈。

お話を伺っていくと、
今朝5時から外で作業をしていた。水分もあまりとらずに生活。こういう日が続いている。
体全体がバキバキで筋肉痛。夏バテかな?という感じ。

もうお一方  〔不内外因から四診まで〕
家の建築関係のお仕事で、一日中そとで作業をして走って来院。シャワーを浴びて落ち着くも、脈はいつもと違う脈。

勿論、バタバタされてきたのでその分、脈は強く速い。でも、いつもの脈と違うのは深さ。

沈脈、実脈でそれが強く手から触れます。

この方も、暑い外での作業で、熱邪が体に入り込み体内(陰経)にまで熱がこもっている状態です。

仕事の労働条件や夏の日差しや気温(不内外因)が、体に影響を与えているひとつの例です。

これは脈をとらないと到底わかることでもないし、ちゃんとお話を聴かないとわからないことです。

経絡治療の診察
ここでいう四診は、患者さんの今やすこし前の状態まで、体を推察する診断技術です。

顔の表情や皮膚の赤みを視る→望診
汗の匂いや体臭をかぐ→聞診
体の状態を聴く→問診
脈をみる、体に触れる→切診


これをしっかり行うことで、患者さんの今の状態が把握でき、治療方針が固まります。

鍼の深さや、どのくらいの刺激量で、あたためるのか冷やすのか。


またお風呂の入り方や水分補給の仕方、就寝時の服装の指導まで、すべて説明がつきます。



脈をみることで、たくさんの情報が入り鍼灸に繋がっていきます。

脈をみること、触れるということは鍼灸師の財産。

これは10年くらい前の、会長のお言葉をお借りしました。名言です!



※こんな素晴らしい診察技術や治療を学べる機会が、ここ山陰でもあります。山陰部会はいつも扉を開いて待っています!
一緒に学び、目の前にいる患者さんに喜んでもらいましょう!
下記詳細を載せます。画像参照。

0コメント

  • 1000 / 1000