学ぶということ

12月に入り急に寒さも厳しくなりました。
さて、本日は京都で行われた経絡治療学会 関西支部研修会へ。

関西支部では、東洋医学の概論、基礎を大切にしています。各講師陣の個性が光る講義が、受講生の目を釘付けにします!

【学ぶということ】
よく技術系の研修会に行くと、HOW TOをメインでお話しされますよね?

こうすればこういう効果がでる。
ここに鍼を打てば、この疾患にいい。
極論でいえば、ここに施術すれば、治る…。

そんな話が先行します。

えぇ?!

人ってそんなに簡単な構造で出来てるの?


そう、みんなが飛びつく「神業」です。


よくビジネスセミナーでも言いますよね。
この仕組みを構築すれば売り上げが2倍に伸びる。こういう流れで施術を進めればリピートが上がる…。
そう、みんな「正解」や、「成果」がまず欲しいんです。

でも、人のカラダに、いや人の想いに正解ってあるのかな?って思う訳です。

一番近い存在である奥さんの想いをあなたは100%理解していますか?
子どものスネル行為、あなたは理解できますか?

それが理解できて、
その上、カラダの変化反応まで理解して、
しかも鍼とお灸だけで調整って、果たしてできますか?
出来ればそれは、神業です!(^^)

神という字は、カミナリが落ちる様を現しています。そう、天災であり人が調整など出来るはずもない事柄です。

学と術を学び理想の脈の状態、方法論を学ぶのは当然の事ですが、
それに必ず合致しなくてはならない!というのは少し違う気がします。それは治療者側のエゴであり患者の想いや目的と反しています。

はじめは患者さんを治したい!

から、始まった学びも、

経絡治療のこの手技を試して結果成果を出したい!

と、なってしまうと怖いですね。

岡田会長が言われる、

経絡治療は哲学が大事だという話。

患者さんに向き合うとき、
「よし、この方法でこう治すぞ!」と思うのか
「よし、こんなに辛そうでしんどそうなので、少しゆっくりして少しでも回復してもらおう!」と思うのか
「よし、しっかり求めているものを聞き出して、出来る限りのはりきゅうをご提案しよう」と思うのか

施術者の心の持ちよう、患者さんへ対する気持ちが手になり言葉になり、伝わっていくと思います。

学ぶときは、どういう哲学、学ぶ姿勢や視点がとても大事だという話です(^^)

基礎理論を学び、自身の持つ技能と知識を合わせていけばHOW TO ではなく応用さがうまれてきますね!

まだまだ言いたい事もありますが、また次回に。

山陰部会
月森 慎也


※山陰部会は、12月24日Xマスイブに開催!
懇親会も予定してますので、まだ行きたいけどいけなかった!懇親会だけでも大丈夫?という方はぜひぜひ来て下さいませ!

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