1月26日(日)、米子市文化ホールにて、
山陰部会 第三講を学会会長 岡田明三先生をお招きし「患者の信頼を得る経絡治療」と題して講義実演を行いました。
米子市はあいにくの雨模様でしたが、先日の寒波のことを思うと少し温かく感じた本日。
鳥取市ではポケモンゴーのモンスター?が砂丘に出るということで、町中が渋滞だったとのこと(石破)
「いや~経絡治療ってやっぱり楽しい!」
それに尽きるご講演でした。
明三先生が長年鍼灸にたずさわってきた経験を包み隠さずお話を伺い、鍼灸師として、人として必要なことを淡々とお話くださりました。
【鍼灸師として患者さんに接する前に、人としてどうあるべきなのか。】
私たち鍼灸師は、患者さんからこう呼ばれます。
先生、先生と。
私も18歳から鍼灸整骨院で診療補助をしていたとき、先生と呼ばれていたのを思い出します。
先生という職業はほかに、
お医者様、お茶の先生、書道の先生、弁護士の先生、学校の先生など。
先生という職業は、言葉や技能で人に伝えていく立場の人間。社会的にも、人としても誰かのお手本になる人である必要があると思っています。
プロの鍼灸師として患者の信頼を得るということは、
【その人、その人が抱えている悩みや痛みを患者さんの背景も考慮して、共感理解する、心の寄り添いが信頼を得る】
そういう風に私は受け取りました。
脈って単に、証(東医的な診断)を決めることだけじゃないんだよ。
脈を取るという行為そのものが患者の信頼に繋がるよ。
脈が速いか遅いか、強いか弱いかでその人がどうやって鍼灸院へ来たのか、どんな状態かというものを理解できる。
私は脈診が、患者と対話するためのコミュニケーションツールだ!と感動しました。
とても柔軟で分かりやすい説明で受講生の皆さんも真剣なまなざしできらきら(^^)
鍼灸治療というものは、全身治療だと切実にお伝えされており、全身治療をするオーソドックスな方法として経絡治療があるとご説明。
腱鞘炎だって全身を診て鍼を打つ。
頭が痛いのに、足元に鍼を打つし、お腹だって鍼を打つ。
「本物の鍼灸治療というものは、全身を診て鍼を全身に打つものなんだよ。」とやさしく教えてくださいます。
人として成長し続け、
プロフェッショナルである鍼灸師
としての覚悟を持ち
患者さんの施術に当たり
心を寄り添えられることが
これから現代を生き抜く鍼灸師である
と教わったように感じます。
私の感想がほとんどの研修会レポートでしたが、今日の講義の素晴らしさを表現してみました。
来年も明三先生には山陰に来て頂きたいと切望していますので、今度は鍼灸の補瀉について詳しくお話くださるとコメントも頂きました。
今から来年が楽しみですね(^^)
さて来月12月24日 Xmasイブの日。また詳細は告知致します。
寒くなってきました、どうぞ風邪など引かれませんように。
山陰部会 月森
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