第七講「超旋刺・首藤流鍼灸術の実際」講師 村田守宏先生

先日行われた山陰部会研修会の第七講。

名古屋より村田守宏先生をお招きしての研修会となりました。


私(ツキモリ)と村田先生との出会いはかれこれ12年前でしょうか。


経絡治療を初めて数年。

8月に行われる夏期大学にはじめて参加した際、普通科の担当講師が村田先生でした。



その当時、トゲトゲの月森は24歳、質問や疑問を先生に求めていました。先生は丁寧に接して頂いたことは覚えています。そのときからのお付き合いで、毎年夏にお逢いし近況を報告。会う度にいろいろとお世話をして頂き、とても嬉しい関係性です。



[先生のお人柄に感銘を受ける]

松江に前泊された先生をお迎えに松江駅に。

前日まで大分県で首藤先生のところへ行き、海外向けのセミナー発信を行っていたそうです。


喫茶店にて、首藤先生から教えて頂いたことを私に伝えて下さりとても身になるお話ばかり。

これからの鍼灸のこと、治療家としての心構え、日本鍼灸のことなど短い時間でしたがお話することができました。

その日、島根に来て山陰の先生方に、心技と臨床でのお話をさせて頂くことに、感謝の意を表されておられました。

村田先生は首藤傳明先生の弟子であり、その鍼灸術を受け継がれる先生です。

今回はその鍼灸術を惜しげもなくお伝え頂きました。

大切にしていることを具体的にすると、

  1. 忘己利他の実践 (心は、治療より上位にある。)
  2. 東西両医学を利用
  3. 経絡治療、超旋刺、秘鍼法
  4. わかりやすくて効果的
  5. 自己治療のすすめ
この五点を大切にし、実践していくことが臨床鍼灸師として必要な要素だとお話されました。

鍼灸を用いてこころを癒すこと。

それは、こころは五臓にあるという疾病感のもとに鍼灸をしていくことに繋がります。
また、
患者さんのために出来ることを、率先し、断らず、治療家として向き合うこと。
山陰部会でも大切にしている鍼灸師としての在り方を、ここで示して頂きました。

東西の両医学を用いた診察を大切にしています。

東洋医学的な四診はもちろんのこと、西洋医学的な徒手検査や血液データや服薬データなどあらゆる角度から病態を捉えます。


治療に関して、超旋刺を用いた鍼灸を説明下さり、方法も手を取ってお伝えくださいました。(※内容省略)
臨床に遭遇する体の変化を、お腹や背部にある特徴的な経穴の反応をみていく。
脈診で証を決定し、本治法を行い脈の状態を確認していく。

その流れの中でポイントとなる診察や治療技術に、受講生もその箇所を確認をさせてもらい学びの多い時間となりました。

村田先生の鍼灸に対する想いを、肌で感じることができたと同時に、「鍼灸がどのくらい体に反応し、治療として疾病を治していけるのか」という仕事としての情熱も感じることができました。

もっと鍼灸の可能性はあり無限大。
もっと、鍼灸のことを知りたい。


まだまだ先生は、師匠のところへ赴き、月に一度学びに行かれているそうです。

そのひた向きで、真摯に鍼灸で向き合う姿勢、また経絡治療や鍼灸を国内海外に発信する姿勢に感銘を受けました。


私もまだまだやれることはあるし、行動に移していきたい!山陰でももっと鍼灸師の輪を広げて、経絡治療を広げていきたいと思います!

受講生の皆さんも一緒に学び、広げていきましょう!


おまけの画像は、
出雲縁結び空港でお蕎麦定食とぜんざいを食べた一枚です。お見送りまでの時間で堪能しました!

次回は、5月26日(日)です!
徳島から特別講師  篠原新作先生をお招きし研修会となります。詳細はFacebookに掲載します。

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