山陰部会 第二回研修会レポート!

先日、部会研修会の第二回目を開催しました。
当日は台風の影響で受講生の皆さまの心配をしていましたが、無事に研修会をすることができました。

この度は、部会長の月森が「山陰部会で伝えたいこと」というテーマで話しを進めました。

山陰部会はどの方向で進んでいくのか。
今年度の目標は、どんなことが習得できるのか。


これを明確にしておくと皆さんも学びやすいですよね!
はじめから全てが出来て、臨床で使いこなせるなんて難しいですから。1つ1つを印象に残しながら、自分の身になるように丁寧に学んでいきます。

午前、講義での一コマ。

経絡治療の定義 をどう解釈していくのか。

「すべての疾病を経絡の虚実状態として把握し、それを主に鍼灸を用いて補瀉し治癒に導く伝統医術である。(随証療法)」

経絡の経は?絡ってどんな漢字の成り立ちでどう理解するのか。虚と実のイメージ。補と瀉の漢字の成り立ちから読み解く。
治と癒は、治療するということ以外に疾病をおさめるという意味も含め、また癒とは横になった人を治療し、心の苦しみを和らげ癒すという意味。

この言葉の持つ意味や、漢字の成り立ちからみていくと、経絡治療を行う上でとてもイメージしやすくなります!

これが基本的な考え方であり、そこから分岐して学と術を極めていく訳です。

例えば、補瀉するためにはどうしたら良い?
→補の鍼を覚えなきゃいけません。では補の鍼はどう打つの?手技はどういれていくの?
瀉の鍼はどうしたらいいの?太い鍼を使うのか。深く刺すのか。鍼孔を閉じないのか?
そんな風に覚えていく事もできますね!
午後、実技(やさしい鍼の打ち方)
痛くない鍼を打つことって簡単なようで、難しい。
はたまた、やさしく癒される鍼を打つのってどうするの?
そんなことを座学をレクチャーしたあと、練習すれば必ずできる痛くない鍼の打ち方を実践!!

受講生の皆さんも真剣なまなざしでトライ!皆さんが臨床家なので、手の扱いは上手いですね(^^)

楽しく真剣に、鍼を打つことに集中です。

その後、背部兪穴・五要穴への刺入。
どういう体の姿勢と流れ、呼吸、手技の共有。
各経絡の深さ、前揉撚のさすり方押し方、押手の作り方など細かいところもシェア。
研修会が終わる頃には皆さんの顔もほころび、いい雰囲気で終えることが出来ました。

今後も楽しく経絡治療を学び、臨床に生かして頂けるよう運営準備を進めていきます!


山陰部会は、
今年度、全国の講師の先生方にご協力して頂き、講義&実技の供覧を予定しています。
そこで沢山の経絡治療の形、考え方、手技や手法を目の当たりにし、生の空気を味わってもらいたいと思っています。
来たる11月26日には、学会会長の岡田明三 先生をお呼びして、記念講演を開催します。
会長が山陰に来られるのも、15年振りとのこと。またとないチャンスです!
「患者の信頼を得る経絡治療」というテーマでお話し下さいます。
山陰のみならず、岡山、関西からもふるってご参加下さいませ。


山陰部会 月森慎也

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